ヨガについて


 めまぐるしいスピードで変化をとげる現代生活の中で、私たちは自分の身体や心の中でいったい何が起こっているのかを考える時間、感じる余裕のないまま毎日を過ごしているようです。

たとえば、久しぶりに海へ行ったとします。青い海、白い砂浜。足の裏で砂の感触を楽しみ、鼻では潮の香りを感じています。でも、それもつかの間、気付くと頭の中はやりかけの仕事のことであったり、今夜の夕飯のことであったり、もしくは子供の成績のことであったり、親の介護のことであったり。自分のカラダはココにあるのに、いつもココロだけが何処かへ行ってしまう。でも、それにすら気付かないことが多いのです。

 

 ヨガはサンスクリット語で「繋ぐ、融合、調和する」の意味があります。

ゆっくりと深く呼吸し、心を落ち着かせて瞑想し、カラダを動かすこと(アーサナ)によって、次第に自分自身の内側に向かうことができるようになります。ヨガは、肉体を健康にさせたり活力をあたえるだけのものではなく、同時に私たちの意志や感情の働きを制御してくれるものであり、私たちの持つ集中力、分析力、洞察力、更には想像力までも高めてくれるものです。意志の働きをコントロールすることで、心の働きを静め、感情の動きを安定させ、私たちの生活の質を高めてくれます。「ココロとカラダの調和」が、社会全体にも健やかさと調和をもたらしてくれるようになるのです。静かに座ることで心のリラックス、脳のリフレッシュを、カラダを動かすこと(アーサナ)で心地よい筋肉の緊張と弛緩を。この見逃してしまいそうなほどの微細な感覚を、自分自身で感じとれるように集中していくこと。そうすることで自分自身の内面を深く意識することができるようになります。この「意識すること」が自分と繋がる一歩です。

 

tomoYoga Chandni名前の由来はインド神話のChandra(月の神)からきています。月灯りのように足元を照らし、迷うこと無く導かれますように。